2009年04月08日

材木

ツバキは生長すると樹高20mほどになるが、

日本のツバキの大木はほとんど伐採され、

最後の供給地として屋久島からも

切り出されたが、現在では入手の難しい材です。

大木は入手しにくいので建築用には

あまり使われません。

木質は固く緻密、かつ均質で木目は余り目立たず、

摩耗に強くて摩り減らない等の特徴から工芸品、

細工もの等に使われます。

代表的な用途は印材です。

近年は合成材料の判子が多くなったが、

以前の木の判子は、殆どツバキが使われていました。  


Posted by とっぽぽぽ at 11:43

2009年04月08日

「椿」の字の音読みは「チン」

「椿」の字の音読みは「チン」で、

椿山荘(ちんざんそう)などの固有名詞に

使われたりします。

なお「椿」はツバキとは無関係のセンダン科の

植物チャンチン(香椿)の意味で使われることもあります。

ツバキの花は花びらが個々に散るのではなく、

萼の部分から丸ごと落ちます。

それが首が落ちる様子を連想させるために

入院している人間などのお見舞いに

持っていくことはタブーとされています。

この様は古来より落椿とも表現され、

俳句においては春の季語です。

また、馬の世界においても落馬を連想させるとして、

競馬の競走馬や馬術競技馬の名前としては

避けられます。

特に競馬では、過去にはタマツバキの様な

名馬もいるが、1969年の第36回東京優駿

(日本ダービー)で大本命視されたタカツバキが、

スタート直後に落馬で競走中止するという

アクシデントを起こして以降、ほとんど付けられることが

なくなったとされています。  


Posted by とっぽぽぽ at 11:41

2009年04月08日

ツバキ(椿)

ツバキ(椿)は、ツバキ科ツバキ属の植物の総称です。

狭義には、ヤブツバキ(あるいは単にツバキとも。

学名:Camellia japonica)を指します。

照葉樹林の代表的な樹木です。

花期は冬から春にかけてです。

春の季語でもあります。

花が美しく利用価値も高いので万葉集の頃から

よく知られたが、特に近世に茶花として好まれ

多くの園芸品種が作られました。

美術や音楽の作品にもしばしば取り上げられています。

18世紀にイエズス会の助修士で植物学に造詣の

深かったゲオルク・ジョセフ・カメルはフィリピンで

この花の種を入手してヨーロッパに紹介しました。

その後有名なカール・フォン・リンネがこのカメルにちなんで、

椿にカメルという名前をつけました。

19世紀には園芸植物として流行し、『椿姫』

(アレクサンドル・デュマ・フィスの小説、またそれを原作とする

ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ)にも主人公の好きな花として

登場します。

和名の「つばき」は、厚葉樹(あつばき)、または艶葉樹(つやばき)が

訛った物とされています。  


Posted by とっぽぽぽ at 11:40